虹色キャンバス
「あなた。何もそこまで言わなくても」


「お前は黙ってなさい。この際、世間の厳しさを知ったほうがいい。進にはいい薬だ」


何も言い返せなかった。


自分の不甲斐なさで、

自分自身に腹が立った。


自分の部屋に戻った僕は、

机の椅子に座ったまま自己嫌悪に陥った。

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