白のアリア
 それはとても困難な道のりで、民にはなかなか受けられない。 
 クルスが城の中を自由に歩けば、侍女や臣下達は顔をしかめた。それでもアルバートは皆を説得し続けた。
 
 「アリアちょと来ていただけませんか?」
 アルバートは話をひとまず区切ると、アリアをバルコニーの外へ手招きした。

 何を見せたいのかしら?

 アリアはアルバートが指指した、王宮の庭園をのぞき込んだ。
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