白のアリア
「本当にここなんだろうな?」

「はい。ここです」

 大雪がぼたぼたとリルカ達の方や髪に降り積もっていく。確かにこの木の下にいたはず。
 リルカは木の下の雪を素手で掘り始めた。
 最初は黙ってみていた男達だったが、やがて苛立ちがつのったようだ。

「もういい!」

「え?」

 リルカの体がふわりと宙に浮く、次の瞬間
大きな男達の体がルリカにのしかかっていた。

「や」

「顔だけならかわいいな。こんな髪色じゃなければな」

 男の手がリルカのスカートの中に入ってくると、リルカは恐怖のあまり涙が溢れて止まらなかった。
 怖い。怖いよ、デュラ。

 服を破く音がする。リルカは早く意識を手放したかった。


「お前ら下品だ……」

 暖かい何かがリルカの顔にかかる。そっと触ってみると、それは赤い血だった。


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