理想の彼
貴方が足りない
知り合って四半世紀。結婚して20年近くが経つ。
遅くにできた子も学校に上がって、不意に目覚めた自分の中のオンナ。
もともと貴方は愛情表現のできる男性(ひと)じゃない。
付き合ってた頃だって、手もつながない、腕も組まない…。
好きと言われたこともない。よく結婚したものだ…
そんな男性だと知ってたから、知ったうえで一緒にいるからと、
ずっと我慢してた。
家政婦か、ただの同居人のように暮らして10年…寝室すら別だ。
大黒柱としては優秀な貴方。仕事っぷりも、休日も、感謝してます。
そうなんだけど、オンナの私は空虚。どうしようもなく感じてしまう寂寥感。
かまってほしくて、求めてほしくて…
遠まわしでは通じないだろうと、寛ぐ貴方の胸にすり寄ったり、手をつないでみたり、お布団に潜り込むまでした。
でも、惨敗だったね。せいぜい5分で全部振り払われた。
もうこれ以上拒まれたら、私の心は壊れる…
いまどき、その気になれば出会いは手に入るだろうけど、
常識と自身の貞操観念がそれを阻む。
私を充たせるのは貴方だけなのに、貴方は…
私の愛を失くす寸前だよ。
遅くにできた子も学校に上がって、不意に目覚めた自分の中のオンナ。
もともと貴方は愛情表現のできる男性(ひと)じゃない。
付き合ってた頃だって、手もつながない、腕も組まない…。
好きと言われたこともない。よく結婚したものだ…
そんな男性だと知ってたから、知ったうえで一緒にいるからと、
ずっと我慢してた。
家政婦か、ただの同居人のように暮らして10年…寝室すら別だ。
大黒柱としては優秀な貴方。仕事っぷりも、休日も、感謝してます。
そうなんだけど、オンナの私は空虚。どうしようもなく感じてしまう寂寥感。
かまってほしくて、求めてほしくて…
遠まわしでは通じないだろうと、寛ぐ貴方の胸にすり寄ったり、手をつないでみたり、お布団に潜り込むまでした。
でも、惨敗だったね。せいぜい5分で全部振り払われた。
もうこれ以上拒まれたら、私の心は壊れる…
いまどき、その気になれば出会いは手に入るだろうけど、
常識と自身の貞操観念がそれを阻む。
私を充たせるのは貴方だけなのに、貴方は…
私の愛を失くす寸前だよ。