間違った恋
チョコをモリモリと食べながら昨日の出来事を話して見た。
「それマジで言ってんの?」
目が飛び出るんじゃないかと思うくらい目を見開くリカコに真顔で頷く。
「で、そのお金貰ったの?」
「1万だけ貰ってあとは突き返した」
「ちょ、あんた正気!?」
正気も正気じゃないも…
「そのチョコ、昨日貰った1万円札出して買ったんだけど」
あんたが今モリモリ口に頬張っているチョコは昨日の1万円札出してコンビニで買ってきたんだよ。
「そのお金貰っちゃったの…?」
「だからそう言ってんじゃん」
それはやばいよ!と大きな声を出したかと思えばいきなり立ち上がり座っていた椅子が衝動で後ろに倒れた。
周りは何事かと視線を浴びせられて軽く恥をかいた。
「ってかあんたそのお金で買ったチョコ食べてるんだから」
そう言うとリカコは口をこれでもかってくらい開けてペッペとチョコを吐き出した。