間違った恋
すらっとした長い手足にバッサバサに生えている睫毛。
くっきり二重のまん丸の目に、プルップルの唇。
金に近い茶色にしても傷んでいない髪は最早最強。
極め付けは何と言ってもこの短いスカート!
秋頃で肌寒くなった季節だと言うのにパンツが見えるんじゃないかってくらいの短いセクシースカート。
「それ寒くない?」
そう聞けば、全然と返ってきた。
私は平凡なのかなって思わされてきた。
顔だって整ってないし、二重は二重だけどリカコみたいに綺麗じゃないし、手足だって長くない。
服装だって至って普通。
スカートだけどリカコみたいにギリギリスカートなんて履けない。
元々身長が低いっていうのもあるかもしれないけど。
でも至って平々凡々だと自分では思っているつもり。
「さあ行こう!!」
こうして元気いっぱいのリカコに今日も付き合わされるんだ。