間違った恋

ショッピングモールに着くとリカコは目当ての服屋に入ると素早く買い物を済ませ、早く買い物が済んだからと、私を引っ張ってモール内にあった若者向けのカフェに入った。

中に入るとお昼だからってこともあり、OLやサラリーマン、お年寄りで賑わっていた。

二人がけ席へと案内されると、リカコはカフェモカと卵のサンドイッチを頼んだ。

私は紅茶とチキンのサンドイッチを頼み、食べ物が来るまで談笑していた。

「そういえば沙耶はクラブ行ったことあるんだっけ?」

「ないに決まってんじゃん」

初めてだっつうの。

「アタシは元彼と初めて行ったんだー。めちゃくちゃ楽しいから期待しててよ!」

リカコはキャッキャと乙女のように夜行くクラブのことを話し始めた。

なんでも私らの行くクラブはここの街ではかなり有名なクラブらしく、イケメンが多くてよくナンパされるとか。
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