【完】俺がずっと、そばにいる。

「あー、やっと終わった~!」


宿題を無事終えると、ゆずが両手を上げて伸びをしながら後ろにある俺のベッドにもたれかかる。


そんな彼女の頭をポンポンと叩く俺。


「お疲れ」


「疲れたー。頭使ったらなんかお腹すいたね」


「お前は頭使わなくてもいつも腹減ってんだろ」


「う……っ。まぁね」


「さっき買ったやつ、食べる?」


そう言って先ほどうちに来る前に寄ったコンビニの袋を取り出す。


すると、ゆずは急にまた目をキラキラと輝かせて大声をあげた。


「食べるっ!!」


食い物のことになると急に元気になるところは相変わらずで、笑ってしまう。


「柚子胡椒ポテトといちごポッキーあるけど、どっちがいい?」


「どっちも!」


「言うと思った」


呆れたように笑いながらお菓子の袋を開け、テーブルの上に広げる俺。


その瞬間、すかさずゆずが手を伸ばしてきて、ポテチを一枚つまんだ。


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