【完】俺がずっと、そばにいる。
「もっとカレカノらしくイチャイチャすればいいのに~。なぁ?琴ちゃん」
ニヤニヤした顔で玲二くんに問いかけられて、頷く琴子。
「ふふ、確かにね~。私も二人のイチャイチャもっと見たいかも」
そんな二人に向かって、りっくんが思いきり顔をしかめる。
「お前ら、完全に面白がってんだろ」
確かに、事情を知ってる二人なだけに、面白がってるとしか思えないよね。
「もっとちゃんとゆずちゃんのことつかまえとかないと、ほかの男に狙われちゃうよ~?」
玲二くんが言いながら腕を伸ばし、りっくんの肩を抱く。
するとりっくんはますます困ったように顔をしかめ、ボソッと呟いた。
「……っ、うるせぇな。ほっとけ」
「あーあ、まったく。梨月ったら照れちゃってさー、ダメだね。あ、てかゆずちゃんそのギンガムチェックのブラウス可愛いね~、めっちゃ似合ってる!」