【完】俺がずっと、そばにいる。
玲二くんは今度は私の買ったばかりの新品のブラウスをほめてくれる。
こういうところがさすがチャラ男。女の子を褒めるのが本当に上手いんだ。
りっくんとは正反対のタイプだよなぁ。
「え、ほんと?ありがとう!私も気に入ってるんだ」
「いいね~、超俺好み。俺、女の子のこういう格好好きなんだよねー」
そのまま肩にポンと手を乗せてくる玲二くん。こういうスキンシップも慣れたもの。
そしたらすかさずりっくんがその手を掴んで、私の肩から乱暴にどかした。
「お前の好みは聞いてねぇよ」
「おっと!なになに~梨月、もしかして怒ってんの?」
「はぁ?」
「イチャイチャはしないくせに~、こういうのは妬いちゃうんだ、彼氏さん。いいねぇ~、独占欲ってやつ?」
「……っ、なんでだよ!べつに妬いてねぇし!」
「あはははっ」