【完】俺がずっと、そばにいる。
それを聞いてなぜか大笑いする琴子。
りっくんが妬いてる?まさか。
私はなんだか妙に恥ずかしい気持ちになってしまったけれど、いつものにぎやかな光景を見て、ますます旅行が楽しみになった。
「キャーッ!!」
すると、その時急に向こう側から甲高い叫び声が聞こえてきて。
ハッとして目をやると、そこには隣のクラスの女子生徒たちが大勢集まって、誰かを取り囲んでいるようだった。
そのハーレムの中心にいるのは、すらっと背が高くてスタイルのいいイケメン男子。
えっと……見たことあるけど名前が出てこない。誰だっけ?
「咲夜(サクヤ)く~んっ!こっち向いて~」
「きゃあぁっ!でた!咲夜スマイル!」
「ステキ~ッ!」