【完】俺がずっと、そばにいる。
りっくんが、このままどんどん離れていってしまうような気がして……。
私たちはもう、今までみたいにふざけあったりして、仲良く過ごすことはできないのかな。
できるわけがないよね……。
そう思うと、寂しくてたまらない。
自分はりっくんの気持ちにこたえることができなかったくせに。
今まで通りでいたいなんて、勝手だよ。
ゴロンとベッドに寝転がり、抱き枕にしがみつく。
ベッドサイドの棚には、この前見た映画の原作マンガがずらっと並んでいる。
冬休みになったら全巻読み返そうなんて思ってたのに、結局それもできなかった。
だって、りっくんと映画を見に行った時のことを思い出しちゃうから。
りっくんのことを思い出すと、泣きそうになるから。
一緒に過ごした思い出とか、楽しかった記憶がいまさらのようにどんどん思い浮かんできて、苦しい。
りっくんのことを傷つけてしまったという罪悪感が、ずっと心の中に渦巻いている。