【完】俺がずっと、そばにいる。
ちなみにりっくんはタイプではないそうで……。
ってことはたぶん、私のこともタイプじゃないよね。
「あぁ、だってりっくんは超理想高いんだもんね?春瀬ひまりじゃ物足りない?」
なんて、私がイタズラっぽく聞いたら、彼はけろっとした顔で頷いた。
「まぁな」
「うわ、言うね~」
さすが、モテるイケメンは言うことが違うや。
たしかにりっくんならいくらでも相手選べそうだもんね。
「あ、そういえばこの前のラブレター返事したの?」
ふとそこで思い出して聞いてみた。
すると彼は「何でそれ聞いてくるんだよ」とでも言いたげな顔で……。
「あぁ、まぁな」
「うそ、ついにOKした?」
「……気になる?」
「え、うんっ。気になる!」
両手をパチンと合わせ、りっくんの顔をじっと見つめる私。
それにしても今回は、やけにもったいなぶってるなぁ。
ってことは、まさか……。