【完】俺がずっと、そばにいる。

お昼休みは、いつものように琴子と学食で食べることに。


食券を購入し、引き換えた料理をテーブルまで運んで来たら、その瞬間琴子に驚いた顔をされた。


「えぇっ、サンドイッチ!?」


どうやら私が昼食にサンドイッチを選んだことが、彼女は信じられないみたい。


「ど、どうしたの?サンドイッチなんかでお腹たまるの?大丈夫?」


「え……うん。なんか今日あんまり食欲なくてさ」


「いやいや、食欲ないって、なさすぎでしょ!」


「そ、そう?」


「うん。ていうか、最近柚月だいぶ少食だよね?ちょっと心配になるんだけど!」


そう言われると、否定はできない。


あの無限の食欲は一体どこへ行ってしまったんだろうと自分でも思う。


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