【完】俺がずっと、そばにいる。

「本当はね、クリスマスイブに告白された時、すごく嬉しかった。すごく迷ったの。りっくんのこと好きになりかけてたから」


私が打ち明けると、りっくんはまたしても目を丸くする。


「え、ウソだろ……」


「でも私、涼ちゃんのことも引きずったままだっただし、やっぱり恋愛するのが怖くて。りっくんと付き合って、りっくんがもしある日私の前からいなくなったらって、また失ってしまったらどうしようって、どうしてもそんなふうに考えちゃって……勇気が出なかった」


新しい恋をすることに、ずっと臆病になってたんだ。


「でも、あとになってすごく後悔してる自分がいて。自分で告白断ったくせに、りっくんがいないと寂しくて、一緒にいられないのが辛くて。りっくんが他の女の子と仲良くしたりするの見てヤキモチやいたりしてた」


「……マジ、かよ」


「ほんとだよ。私、いつの間にかりっくんに恋してたみたい」


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