【完】俺がずっと、そばにいる。

『えっ、告白!?マジで?ゆずが?』


「うん、そうだよ。ほんとはあの時言おうと思ってて」


『……。だから着信あったの?』


「うん。でも、りっくんは亜美ちゃんと一緒に帰るみたいだったから、やっぱりやめようと思ったっていうか……」


私がボソボソと小さな声で語ると、りっくんは少し黙って、それから急にクスッと笑う。


『なんだよそれ。もしかして、妬いてたの?』


「……っ」


図星をつかれたので、一瞬言葉に詰まってしまった。


あぁ、ダメだ私。バレバレじゃん、もう。


でも、今さら隠す必要はないよね。


「う、うん……。だってりっくん、亜美ちゃんと結構仲良くしてたじゃん。最近毎日教室で一緒に喋ってたし、本の貸し借りとかしてたし……」


『あぁ、あれ?あれはなんか時田が勝手に俺に話しかけに来てただけで、別に仲良くってほどでもねぇよ。俺、あいつのことは最初からなんとも思ってないし』


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