【完】俺がずっと、そばにいる。
「わ、忘れるわけないよっ!ちゃんと毎日お見舞い行くよ!」
『……えっ。マジで。来てくれんの?』
「うん。だって、私のせいでケガさせちゃったわけだし。それに、りっくんに会えないの寂しいし。私が会いたいから行く」
そう告げたら、りっくんは急に言葉に詰まったように、数秒黙り込んで。
それから少し恥ずかしそうに小声でつぶやいた。
『……お前、電話であんま可愛いこと言うなよ』
「えっ」
可愛い?
『俺のほうが今すぐ会いたくなんだろ』
「……っ」
思わぬ発言にドキッとして、頬が熱くなる私。
なんだかものすごく照れてしまう。
そんなこと言われたら、私だって今すぐ会いたくなっちゃうよ。
『……まあいいや。それじゃまた来週、待ってるから』
「う、うんっ。ちゃんと月曜日お見舞い行くからね!お大事に」
『あぁ、おやすみ』
「おやすみ、りっくん」