【完】俺がずっと、そばにいる。

なんだか話が面倒な方向にいってしまった。どうしよう。


しかも、なんでこんな他校の人たちまでが私のこと知ってるの?


琴子が言ってたの本当だったんだ……。


「ぶつかったお詫びにさぁ、一回デートしてよ」


ヤンキー風の男がそう言って私の肩をポンと叩いてくる。


「えっ!そんな……っ」


だけどさすがにそれに応じることはできなかった。


だって、ぶつかったお詫びがデートだなんて……。それ以前にこんな怖そうな人たちに連絡先知られたくないよ。


「む、無理ですっ!」


ビクビクしながらも必死で拒否してみせる。


そしたらニヤニヤ笑っていたその男は、急に表情を変えた。


「はぁー?お前自分からぶつかっといて拒否権なんかあんのかよ」


パシッと私の腕を掴み自分のほうへと引き寄せ、顔をじっと近づけてくる。


「それとも、デートが無理ってことは、今ここでいいコトでもしてくれんのかな~?」


< 45 / 376 >

この作品をシェア

pagetop