【完】俺がずっと、そばにいる。
なんだか話が面倒な方向にいってしまった。どうしよう。
しかも、なんでこんな他校の人たちまでが私のこと知ってるの?
琴子が言ってたの本当だったんだ……。
「ぶつかったお詫びにさぁ、一回デートしてよ」
ヤンキー風の男がそう言って私の肩をポンと叩いてくる。
「えっ!そんな……っ」
だけどさすがにそれに応じることはできなかった。
だって、ぶつかったお詫びがデートだなんて……。それ以前にこんな怖そうな人たちに連絡先知られたくないよ。
「む、無理ですっ!」
ビクビクしながらも必死で拒否してみせる。
そしたらニヤニヤ笑っていたその男は、急に表情を変えた。
「はぁー?お前自分からぶつかっといて拒否権なんかあんのかよ」
パシッと私の腕を掴み自分のほうへと引き寄せ、顔をじっと近づけてくる。
「それとも、デートが無理ってことは、今ここでいいコトでもしてくれんのかな~?」