【完】俺がずっと、そばにいる。
突然手を繋がれたことにビックリして動揺しまくりな私。
だけどりっくんは涼しい顔でサラっと言った。
「いやだって、このくらいしねぇと付き合ってるって思われねーだろ」
「……そ、そっか」
なるほど。それはそうだね。アピールするんだった。
「なんで、嫌なの?」
「えっ、ううん。嫌じゃないけど……は、恥ずかしい」
思わずちょっとだけ顔が赤くなってしまう。
なんだろう。照れくさくて、くすぐったい気分というか……。
するとりっくんはそんな私を上から見下ろしながら、ニヤッと笑った。
「なにお前、もしかして俺にドキドキしてんの?」
「……なっ!」
なにそれ!ドキドキしてる?まさか。
いやこれは、そういうドキドキじゃないと思うけど。
でも……。