【完】俺がずっと、そばにいる。
「早く告白しなよ」って何度も冷やかされて、それでついに意を決してバレンタインデーに告白。
返事はまさかのOKだった。
『俺もずっと気になってた』
そう言ってもらえた時の喜びは、今でもはっきりと覚えている。
ずっと憧れていた彼と両想いになれたのが嬉しくてたまらなくて、その日は夜眠れなかかった。
涼ちゃんは特別イケメンだとか、目立つタイプだったわけではないけれど、とっても優しくて、お日さまのようにあたたかい人だった。
付き合ってからもそれは変わらなくて、彼と一緒に過ごす毎日はとても幸せで。
手を繋いだのも、キスをしたのも全部、彼が初めてだった。
だから、私にとって彼は本当に特別な存在で、そんな彼がある日突然目の前からいなくなってしまうとは思ってもみなかった。