悪魔と天使のエクセトラ








「リィが寒そうにしてたから。大丈夫?」





心配そうな目をするマルス。





「えぇ、ありがとう。」





周りのにぎわっている声が、やけに遠く感じる。





まるで二人だけの世界が、氷に包まれたみたい。





「ねぇ、マルス王子。」





「二人なんだから、昔の呼び方で呼んだっていいんだよ?」







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