(実話)あたしの花〜大切な宝物〜貴女に逢える日を…。
2008年四月、優郁…二年生。一つおねえさんになったね。この頃からまたバラバラになったね。おとうさんは、とうとう病気になりました。アルコール性肝炎、とうとう来てしまった。医者からは「断酒」…。力強い言葉…このまま飲み続けると、取り返しの付かない事になりますょ。明日改めて外来受診をして下さい。病院のベッドで、点滴してる姿なんか凄く小さく見えました。彼の一言「死にたくない」あたしも「死なせるもんか」心の中で願いました。その言葉も虚しく約束は守れませんでした。その時はじめて(酒)って恐いって感じた。ここまでしてでも飲まなきゃ居られないんだと…気持ちはさ、止めたかったよね。自分の体いじめたくはなかったよね。貴方が言った「死にたくない」は貴方の本音だったんだよね。貴方がいつも言ってた、好きなお酒呑んで死ねたら本望って、その言葉は、素の貴方自身の気持ちじゃないよね、酒の威力に押されて出た言葉だっただけだよね。あの日、病院のベッドで言った言葉が本心だよね。あたしは、今でもそう信じてる。だから、貴方を助けたいと心から願いました。あたしがいなきゃこの人は駄目になると思ったから、どんなに願っても、思っても、あたしの力じゃ駄目だった。でも彼を助けたい。この世に生まれて、ここで終わって欲しくない、あたし達の出会った意味、理由は、まだ見付かってないんだから、この先のずっとずっと先に必ず答えがあるんだからその意味を貴方は知りたいと思わないの?どうでもいい人生なんてないょ。どうでもいい生き方なんてないから。命ある限り生きていいんだから、あたし達が生きてる意味は、必要とされてるから、一生懸命生きて欲しいです。あたしの心の声…。聞こえてましたか?負けないで、意志強く持って、貴方は今、あたしと優郁を失ってしまったら、貴方の中で何が残る?あたし達は、今貴方を失ってしまったら、行き場を無くした捨てられた猫…。だから貴方に気付いて欲しいんだ。貴方は気付いてくれるかしら?
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