(実話)あたしの花〜大切な宝物〜貴女に逢える日を…。

ママの日記〜過去〜未来へ〜

9月21日〜今日も始まり。毎日の日課。空を見てます。ゆうかは見てるかな?今日は、貴女と暮らした、歩いて来た道を思いおこしています。貴女の誕生。貴女の小さな命。貴女の産まれた時の元気な顔。指全部あるかなと、先生に聞いた時の事、真っ赤な顔して、おさるさん見たいな顔で、目を開けたり閉じたり、見えなくても、はじめまして、貴女のママだょ。分かってくれてたかな?。10ヶ月と言う長い間貴女は確かにママのお腹の中で、繋がっていたんだからね。ママの心臓の音は心地良かったですか?ママの声聴こえてましたか?ママは早く早く、貴女に逢いたかったょ。1日1日が待ち遠しかったょ。予定日は 11月3日。ママは、腎臓悪いから、貴女がお腹にいる時、妊娠中毒症になり、大変だった。ママのおねえちゃんも、心配してくれて、毎日電話してくれて、貴女を産む事、反対してたんだ。でもね、ママは、一つの賭けをしました。貴女の生命力とママの生命力に賭けをしました。妊娠8ヶ月、貴女のおとうさんは、疲れちゃったのかな?どこか行ってしまいました。仕方ないか、周りの反対押しきって、貴女を産む事を選んだのはママだから、でもね、後悔はしてないょ、あの時も今も、貴女のおとうさんが居なくなってでも、ママは平気でした。貴女が居たから、大丈夫だって、勇気がでました。ママは1人じゃない、1人じゃなかったんだ、1人の母親になってたんだなって今思うとそう確信してたよ。良かったって、まだ見ぬ我が子、それでも親子。だからね、貴女はママの救世主だったんだょ。過去〜現在、それから未来と。だって貴女は、いつもママの隣に居て笑顔見せてくれてたから。でもね、いつからだろうね?ママは大切な宝物見失って、貴女を孤独にさせ、暗闇の中の貴女を助ける為の手を差し出すだけの勇気がなかった。貴女の存在忘れてしまった。今は貴女に会えない淋しさの中、また夜が来ます。
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