「妻」
理性が心に負けたときなのだろうか

私がここから
逃げたくなるのは

あんなに焦がれた

「妻」 をおいて


「妻」の私 か…


今の私は

あの頃描いた私になったのだろうか


考えても考えなくても

私はもう「妻」だ


老いた私は知っている


憧れよりも理性よりも
今の現実が
真実だ


過ぎたあの頃は変えられないことも

「こんなはずでは」の大概は
こんなはずだったということも


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