記憶を失くした総長
航side

「……やっと始まった!…ってか麗華は??…ってぇ!航っ!」

隠れているのをバラす勢いで草むらから体を出した大輝(ダイキ)の頭を押さえつける。

航「…うるせぇ。…麗華はあそk」
「「…麗ちゃん発見!(麗はアレ)」」

大輝よりも声を上げた蒼真(ソウマ)を殴るのは俺ではなく弟の紅希(コウキ)。

大「…おぉ、動きがいいな!さすが麗華だ!」

大輝の言う通り、麗華は軽やかに敵を倒している。
ふらついて後ろに倒れそうになってもバク転で解決…。

蒼「…僕も混ざりたいなぁ…。」
航「ダメだ。さっき伝えただろう。」

____闘争が始まる前に麗華に頼まれたこと。

『__手出ししないでくれない?』

麗華が言うことは守る蒼真は頬を膨らましながらも「麗華に嫌われても」といった紅希の一言で大人しくなる。

その時だった。
俺達が見てないその隙に事は起きた。

「……瑞希!」
雷華の動きが止まる。
もちろん___麗華も。

友「…形勢逆転だな。」

そういい笑うDaTuRaの総長。
誰が見ても思うだろう。

覇「「「「…うわぁ、ないわァ。」」」」

航sideend
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