記憶を失くした総長
麗華side

電話をかけてるから待ってと言うと、律儀に待つ敵。

すぐに航に電話が繋がった。
用のある紅ちゃんの名前を呼ぶ。

紅「…へ?」

まぁ、突然の電話に驚くよね。

『_____ダメだからね?』
紅「…わかったよ。」

ちゃんと諦めたようなので、安心してイヤホンを抜き、右のポケットへ。
待っていてくれた相手に感謝を伝える。

「…お、お前、もしかして…女…?」

『…へ?…あ。……やば。』

全然考えてないで電話しちゃった。
気づいた時にはもう遅く、

「…じょ、女子相手に武器は良くないっ!」

その一言とともに持っていた武器を捨てはじめる。

『はぁ?』

それを見てイラついたのと、バレたことが恥ずかしいのと、大輝にも馬鹿にされた気がして、

『…負ける気がしないね。』

如何せんやる気が出てきてしまった。



「こ、こいつ…。ほんとに女…かよ。」
『はいはいそれ、もう10回は聞いてるよ。』

捨て台詞を言って倒れた敵。
だが、あと8人というところで、頭痛が襲う。

『…っ。』

その隙を見て攻めてきた敵の鳩尾に1発入れ気絶。

『…あと、7人。』

敵は初めに言ったことを守る必要も無いのに律儀に守り、素手で攻めてきた。
___だからこそ簡単に倒すことが出来る。
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