記憶を失くした総長
…武器に頼りすぎてるせいで、素手は全然ダメだな。
心の中で呟いたつもりだったのに、声に出ていたようで、
「…調子に乗るなよ。」
後ろにいた武器を捨てろ宣言した奴が前に出てくる。
その手の金属バットを見て残りの6人もため息をつきながら落ちているバットを拾った。
「…得意の武器で行ってやるよ。」
次の瞬間、一斉にかかって来た。
さすがに振りかぶってるバットに足や手が当たったら骨が折れてしまうので。
自分への衝撃が最小になるタイミングを探し、相手の力を利用して倒していく。
だから避けたりするのに体力は使うものの、敵を倒すのは一瞬。
・
・
・
___周囲をよく見ていなかったのがひとつの原因だろう。
見ていなかった方向からバットが飛んできて
__私の左膝にクリーンヒット。
『…った!』
思わず膝をついてしまった。
『…こんな形で一撃を喰らうなんて、』
その隙を逃さまいと、最後の一人で、離れたところからバットを投げた当の本人、通称【武器を捨てろ宣言】が向かってくる。
「…さよならホームランだっ!」
落ちてるバットを拾い、膝をつく私に上から下に大きく振り落ろした。
心の中で呟いたつもりだったのに、声に出ていたようで、
「…調子に乗るなよ。」
後ろにいた武器を捨てろ宣言した奴が前に出てくる。
その手の金属バットを見て残りの6人もため息をつきながら落ちているバットを拾った。
「…得意の武器で行ってやるよ。」
次の瞬間、一斉にかかって来た。
さすがに振りかぶってるバットに足や手が当たったら骨が折れてしまうので。
自分への衝撃が最小になるタイミングを探し、相手の力を利用して倒していく。
だから避けたりするのに体力は使うものの、敵を倒すのは一瞬。
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___周囲をよく見ていなかったのがひとつの原因だろう。
見ていなかった方向からバットが飛んできて
__私の左膝にクリーンヒット。
『…った!』
思わず膝をついてしまった。
『…こんな形で一撃を喰らうなんて、』
その隙を逃さまいと、最後の一人で、離れたところからバットを投げた当の本人、通称【武器を捨てろ宣言】が向かってくる。
「…さよならホームランだっ!」
落ちてるバットを拾い、膝をつく私に上から下に大きく振り落ろした。