記憶を失くした総長
雅「__瑞希っ!」
怪我した足を引きずりながら雅は姫の元へ。
桜「…【DaTuRa】の解散宣言を。」
友「……俺の負けだ。
ここに誓おう__【DaTuRa】は解散した。」
その一言を聞き終えると桜哉は怪我人を雷華倉庫に搬送しようとどこかに連絡をした。
大和、成輝、私で怪我の処置を始める。
元々近くに準備をしていた救急道具を手にし、次々に処置を施していく。
ぞろぞろと起き出した下っ端たちもそれを手伝ったり、自らの処置をしたり。
成「…玲!?口に血が…。」
どこも怪我をしていないのを知っているので怪訝そうな顔をする。
『…あぁ。…相手の血だろうな。』
そう言って喀血した時に右手の甲に付着した血を見せる。
相変わらず、咳が止まる気がしない。
先程の咳でかなりの量を吐いてしまいその血が手の甲だけでなく、指先の方まで流れていた。
『…ただの返り血だよ。』
比較的綺麗な親指付近で口を拭い、成輝に顔を向けた。