記憶を失くした総長
桜「…何かあったのか?」


『ああ。』

そう言って手に持つそれを掲げる。

「「「「ペットボトル?」」」」
『___の液体が原因だ。』

桜「ただの水「…じゃない。」」

口を挟んだのは大和。

大「…少し青い。」
『そう。この中には睡眠導入剤が入っている。…この水は?』
雅「瑞希のいつも好んで飲んでいるものです…。」
桜「だから警戒せずに飲んだのか…。
で、瑞希は大丈夫なのか!?」
『…溶けている量が多い。直ぐに病院に連れていって胃洗浄すべきだ。』

そう伝えると桜哉は瑞希ちゃんを抱え、幹部移動用の車に向かった。
その後に続くように雅、成輝、大和も向かう。
校庭にはもう雷華の者は1人もおらず、敵であった元【DaTuRa】の者ばかりだ。

成「玲!玲も早く!」
『いや…俺は調べたいことが出来た。あとから行くから病院の場所を教えてくれ。』
成「…わかった。病院は【花厳総合病院】だ。じゃあまた後で!」

ブロロロロロッ。

『…え?…ちょっ。』

瑞希ちゃんの胃洗浄は【花厳総合病院】でやるようで。

『どうしよ…。今日行くのやめよっかな…。』

と、言ったそばから咳。
見回すと闘争後のため相手の怪我は放置のようで校庭にいくつも骸が転がっている。
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