記憶を失くした総長
渚沙が自己紹介とともに、部屋の説明をする。

友「…待ってくれ?全員って150人だぞ?
ちょっ、麗華!?」
『全部スイートだから安心して??』
友「違う!」

スイートじゃないのを心配したのかと思っていたが、そういう訳ではないようで、聞いたところによると皆、家はあるらしい。

『ま、休養のため一泊はして、帰りたくなったら帰ってくれればいいさ。』

このホテルにいて不便なことはないと思うよ、と付け加える。
不満そうな友哉の言葉を航が区切った。

航「…ここまでだ。渚沙さん後は…。」

了解ですと渚沙が言う。
ああ、病院に行かないといけなかったんだった。
じゃあねと声をかけて車の窓を閉められた。
頭を下げる渚沙を背に車は【華厳総合病院】に向かって出発をした。

麗華sideend
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