記憶を失くした総長
紅希side

航「…やばいな。」

あと、5分の距離で渋滞に巻き込まれる。
病院には今の状況も含め連絡をした。

__麗の容態があまり良くないものになっているのだ。

今は大輝の膝枕になりながら休んではいるが、息が少しだけ乱れている。

大「…あと少し頑張れよ、麗華。」
蒼「吸入薬を使ったんだけど、あんまり効果がないよね…。熱も高いし。」

きっと38度は超えていると蒼真が言った。

紅「先週新しく薬を貰ったばかりなのに…。」

__麗の馬鹿。

それでお前は死ぬかもしれないのに。
___危機感が無さすぎだ。


言葉にすることはなく、少しでも熱が冷めるように麗の額に触れながら心の中で呟いた。

紅希sideend
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