記憶を失くした総長
大和side

雅と桜哉も出たあと1人残った俺は、姉さんに連れられある部屋の前まで来ていた。

大「…姉さん、ここは。」

紗「ここは治療説明室。ちょっと話したいことがあるから呼んだ。」

鍵を開けながらそう言うと、扉を開く。
姉さんについて行き、指示された席に座った。

紗「私はお茶を___ああ立つな、私が入れる。ここで待っていろ。」

お茶は俺が入れると立ち上がると静止されたので大人しく座り、姉さんが部屋から出ていくのを見送る。


___さっきのはどういうことなんだ。
また、目覚めない?
またということは、前にあったということ。
__知らない、麗華にも聞いたことがない。
桜哉は知っているのか?

頭が混乱し訳がわからなくなっていく。
その時、再び扉が開かれた。

大「姉さん、聞きたいことが__、」


「____大和君、お久しぶり。元気そうで何よりだわ。…驚かせてしまってごめんなさい。」

声に驚き椅子から立ち上がってしまった。
開かれた扉から入ってきたのは、姉さんではなく、この『華厳総合病院』医院長である二条昴さん。

大「ご無沙汰してます…。
あの、俺は姉にここに呼ばれて。」

昴「…あぁ。呼ばせたのは私。あなたに聞くのが一番いいと思ったから。」
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