記憶を失くした総長

病室につき、扉を開くと成輝が5つ並べたうちの1つに座っていた。
大和はまだ来てないらしい。
瑞希は目覚めてるはずもなく、点滴が繋がれ、マスクが付けられている。

成「…もう大丈夫なの??」
桜「ああ。待たせて悪かった。」

成輝は全然大丈夫とだけ告げて椅子に座るよう促した。
瑞希に1番近いところを空け、そこに桜哉が座ったのを確認し隣に座る。

時刻は17時過ぎ。
春先とはいえ、日が沈むのはもう少し先のようで、落ち始めた太陽が窓から病室を照らす。
その赤が、4ヶ月前のあの日のようで。
憎しみが込み上げてくる。

アイツだけは、何があっても許さない。
今何処にいるかは分からない。
見つけた瞬間潰すだけだ。
私の力の全てをもって。

大和と紗音さんが病室に入ってきたと同時に心の中でそれを誓った。

雅sideend
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