記憶を失くした総長
ーーーーーーーーーーーーー

紗「___うん。脈も呼吸も安定してる。
目を覚ますのは2日前後ってとこだな。」

聴診器を首にかけながらそう告げた紗音に4人は頭を下げた。

紗「で、次は君達の手当だ。桜哉、左腕を出せ。」
桜「!…気づいてたんですか。」

素直に服を捲り腕を出す。
攻撃を防いだ時に打撲したらしいそれは見事に青くなっていた。
それに触診をした後湿布を貼り、包帯を巻く。
雅も成輝も大和も場所は違うが同じような打撲で、同じように触診の後湿布を貼られ包帯を巻かれた。

紗「皆、骨はイってなくて良かったな。あと、医者を舐めるなよ。見てすぐに分かる。」

じゃあもう帰れと一声かけ、紗音は病室から出ていった。

成「俺と大和で倉庫に行って皆の様子を見てくるから。」

大和は頷いて同意を示す。

雅「私は、親族の1人として今日は残ります。桜哉は、今日は帰って休んでください。明日は雷華の会合の日ですから、それに向けての準備を。あと、今回の闘争については後でまとめた資料を部屋のパソコンに送っておくので、確認をお願いします。」
桜「…分かった。明日は会合のあとに皆の見舞いに行くから覚えておけ。」

4人は頷く。
そして雅を除いた3人は病室から出ていった。
残された雅は持ってきたパソコンを出し、瑞希の横にあるテーブルで作業をはじめだ。
ーーーーーーーーーーーーー
< 143 / 192 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop