記憶を失くした総長

___何これ、、凄い美味しい。
私達は今、病室に机と椅子を並べご飯を食べている。
病院食か、と落胆していたが思っていたものと全く違うものがお盆に乗って運ばれてきた。
何これ、豪華すぎでしょ…。

温サラダ、お味噌汁、煮物、漬け物、私は卵がゆでみんなは白米、メインはキノコの和風ハンバーグ(豆腐)、そしてデザートのフルーツ盛合せ。

瑞「い、いただきます。」

煮物に箸を伸ばし、1口。
そして先程の言葉だ。
お腹は空いていないと思っていたのは気のせいだったらしい。
何これ、箸が凄い進む。

桜「今日は豆腐ハンバーグか。昨日の夕ご飯も美味しかったけどこれも美味いな。毎日食いてぇ。」

は…?何回か食べてるの?

瑞「……酷い。」

口から出たのはその言葉で

瑞「酷いよ…!私のよりも(もっと美味しい)こんなの食べてるなんて(羨ましい)…!」

「「「「…え。」」」」
雅「み、瑞希?瑞希のご飯は美味しいですよ?ただ、アレンg 桜「ら、来週からまた頼むな?」

え、なに。
みんな私のご飯美味しいって思ってくれてるの?
じゃあ、これからも毎朝頑張らないと!
喜んでいるようには見えないけど喜んでいるらしい4人と今日も食事が出来て良かった。

___明日も明後日も、このまま。

食べ終わり、お盆が下げられる。
もちろん完食です、ご馳走様でした。

瑞「じゃあ、みんな行ってらっしゃい!」

瑞希sideend
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