記憶を失くした総長
桜哉side
瑞希の検診のため、再び病院に来た瑞希、俺、副総長と幹部の2人。
21階、瑞希が入院していた階の一室でこれから検診が行われる。
さっき看護師から言われたのだが、香澄先生が今23階にいるため降りてき次第診察が行われるそうだ。
待合室のソファーで5人で並んで来るのを待っていた時だった。
瑞「…あの人、見たことある。…あ、」
咄嗟に顔を上げたがその時は待合室の目の前にある部屋に入っていて顔を確認することができなかった。
瑞「そう、『Ray』の撮影の時必ずいた人だ。花凜さんに聞いたことがあったけど、体調管理とかしてるって言ってたからマネージャーかな?」
そう話している時の瑞希はいつもの曇った顔でなく『Ray』のファンのように目を輝かせていた。
桜「そのモデル嫌いなんじゃないのか?」
瑞「何言ってるの!」
瑞希はその質問には大きく首を振った。
瑞「『Ray』も『natsu』もかっこよくて可愛くてお似合いのカップルモデルだと思ってたよ?……でも、2人の楽屋からあいつが…「あ!出てきました!」
だんだんと小さくなった瑞希の声に被った雅の言葉で最後まで聞こえなかった。
瑞希の検診のため、再び病院に来た瑞希、俺、副総長と幹部の2人。
21階、瑞希が入院していた階の一室でこれから検診が行われる。
さっき看護師から言われたのだが、香澄先生が今23階にいるため降りてき次第診察が行われるそうだ。
待合室のソファーで5人で並んで来るのを待っていた時だった。
瑞「…あの人、見たことある。…あ、」
咄嗟に顔を上げたがその時は待合室の目の前にある部屋に入っていて顔を確認することができなかった。
瑞「そう、『Ray』の撮影の時必ずいた人だ。花凜さんに聞いたことがあったけど、体調管理とかしてるって言ってたからマネージャーかな?」
そう話している時の瑞希はいつもの曇った顔でなく『Ray』のファンのように目を輝かせていた。
桜「そのモデル嫌いなんじゃないのか?」
瑞「何言ってるの!」
瑞希はその質問には大きく首を振った。
瑞「『Ray』も『natsu』もかっこよくて可愛くてお似合いのカップルモデルだと思ってたよ?……でも、2人の楽屋からあいつが…「あ!出てきました!」
だんだんと小さくなった瑞希の声に被った雅の言葉で最後まで聞こえなかった。