記憶を失くした総長
その男は先程の服とは違い白衣を着て……
___白衣?
成「…見間違いかな?さっきまで来ていた服、制服だと思うんだけど。」
大「…ブレザー脱いだだけだ。」
よく見るとその男はワイシャツ、ネクタイ、ベストの上に白衣を着ていた。
ずっと見つめていたからであろう、男と目が合った。
次の瞬間、感じたことの無いような殺気が俺を襲う。
殺気、と言うよりも強い憎悪の念が感じ取れて、男がその場を過ぎたあとも声が出なかった。
桜「……っ、あとを追え!」
雅「…はい!」
瑞希を除き固まっていた俺たちの中で直ぐに立ち上がった雅が後を追ったが奥にあったエレベーターに乗って上へ向かった後だった。
雅を瑞希を置いて残りの3人でエレベーターで上に上がろうと前で扉の前で待つ。
やっと降りてきたエレベーターの扉が開いたが、
紗「…お前達、何をしている。」
エレベーターから出てきた紗音さんが出てきたことに驚き立ち止まっているうちにエレベーターの扉が閉められた。