記憶を失くした総長

「…っ、えっと、」
大「時間がありそうなので22階の展望室で日の入りを観ようと。」

ナイスだ大和!と、心の中でガッツポーズを決めた。

紗「…そうか。今日は雨だが?」

馬鹿か大和!俺だけじゃなく成輝も隣でため息をついている。
どう誤魔化せば、

紗「……だとしても大事な姫ならば診察を見守るべきだと思うが?」

___なぁ、桜哉。
その言葉で今1番必要なことを見間違えていたことに気づく。

紗「…診察は30分もせずに終わるからその後に雨の日の街でも観てくればいい。」

そう言うと紗音さんは待合室の方へ歩き出す。

紗「皇さん、診察室へどうぞ。」
瑞「はぁい。

みんなぁ、こないの?」

成「…大丈夫だよ。直ぐにこの病院から出ていくとは限らないし、今は瑞希ちゃんを優先しよう?」

そうして遅れて俺たち4人は瑞希の元に戻った。

桜哉sideend
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