記憶を失くした総長

んー、可愛っ!

大「あ、あの、」
『ん、どうしたの?』

ちょうど入口を出る時に声をかけられたので振り向く。

大「華が昨日の打ち上げに来なくて正解だった。」
『どうして?』

もしかして華ってみんなから嫌われてるの?

大「玲みたいに無理やり飲まされていたかもしれないからさ、」


あー、成程。

気づいたら朝で自分のベッドで寝ていたから詳しいことは分からないけどまぁ、間違えて飲んじゃったんだねぇ。

大「玲、大丈夫そう?」
『あはは、絶賛ダウンしてるよ。
何かあったのかは知らないけど、仕事もあるって言ってたから暫くは休むんじゃないかな。』

って言っておくことでしばらくの間は華で登校することが可能になりました。

「……まぁ、ちゃんと休んだ方がいい。
ちゃんとアルコール抜くように言っておいて。」
『ありがとう、じゃあまた学校で。』


そうして自室に戻って朝食の支度をする。

兄さんも昨日かなり飲んだらしいから蜆の味噌汁は必須。

私が酔ったせいで拓くんを家に呼ぶことが出来なかったからスープジャーに味噌汁を入れて持って行ってあげようっと。
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