記憶を失くした総長
麗華side

ただいま教室に向かっている。
私たちが出たあと、怒鳴り声が聞こえた気がするが、理事長室は防音だから勘違いだろうと拓くんに言われた。

拓「玲の入るSクラスは、ほかのクラスと違って、財閥、組、族の幹部以上、芸能界活動者、頭脳明晰、スポーツ万能だったりとまぁ普通には入れないクラスなんだ。」
『へぇー。私は…頭脳??』

言ってなかったけど、私は小学校低学年のうちにアメリカの超一流大学を卒業している。
覚えてないからなんとも言えないけど、部屋に卒業証書があったよ。

拓「ぜんゴホン……まあ持病のこともあるんだから無理せずになんかあったら俺に言えよ?」
『お、今のかっこよかったよ。』
拓「…サンキュ。」

ちょくちょく拓くんの顔が曇るのは私の記憶が関係してるんだと思う。

『…。』

拓くんと來くんのことも忘れたくなかったなぁ。

拓「あぁ、クラスには全国2位の暴走族《雷華》がいる。関わるなって言いたいけど無理だろうし__。


まぁ、気をつけろよ。」

『んー、なんで??』
拓「なんでも。

っと着いたぞ。」
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