記憶を失くした総長
世界No.3のハッカーがいるって聞いてたのに残念だなぁ…。
まぁ、これ以上ないくらい助けてもらったからなぁ…。

『そうだね、あってるよ。』
桜「華はどうした。」

『奥で寝てる。
華から熱が出たって連絡あったから俺も早退した。』

寝てたいけど寝られない状態にいる玲(華)。
だって同一人物にしちゃったから。
熱が38度近くあっても今の私は玲ですから。

『次は??』


雅「…ありません。お願いします!雷華に入ってください!」
『えー、やだ。』




まって、確か、さっき屋上で…

キスしなかったっけ…?

嘘はつきたくない。
約束は、守らないと、いけない。

桜「頼む。入ってくれ。」

頭を下げる桜哉。
しょうがない…か。

『…いいよ。』

華も入ってって言われてたな…。

『華も入れて欲しいんだろ?あまり、出れないと思うが、いいだろう。助けてもらったみたいだからな。』

助かったのはほんと。
助けがなかったら今頃私はいませんし。

桜「ほ、本当か?」
『あ、嘘であって欲しいの?』

ぶんぶんと首を振る雅と桜哉。
なんか可愛ーな。

「「やったー!」」

大和のこんな笑顔見た事ないわ。
まぁ、キスに救われたな。

雅「玲、聞きたいのですが。」
『ん?』


雅「玲は、何者ですか??」

何者…か、と聞かれても真実は伝えられないからなぁ。

『俺はただの蒼海玲。
蒼海財閥の会長をやってる。
あと、如月の分家、蘿月(ラゲツ)組の頭。』

桜「はぁ!?雅、調べろ!」
雅「はい!」
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