記憶を失くした総長
大和side

時刻は4時過ぎ。

「……ん。」

俺は目を覚ました。
俺はいつもと同じようにジムに向かっていた。
プールを上から見れる廊下を歩いていた時、いつもは誰もいないはずのプールに人の気配を感じた。

大「…玲?」

そこに居たのは、玲だった。
飛び込み台に向かっている。
そして10mの台のとこに来たかと思うと、

ツルッ…

大「…!あぶなっ…」

お、落ちた…。
気づくと俺はプールに向かって走っていた。
スリッパを脱ぎ捨て、飛び込む。
玲は水中で仰向けに沈んでいた。

俺は、驚く玲と1度目を合わせたあと、玲の胸部を片腕で支えてからプールの底を蹴った。

麗「ぷはっ…。」

顔を出した玲にいろいろと問いたいところだが、聞くと足がつってしまって水中から上がれなかったという。
俺は玲をプールサイドに連れていき、先に上がったあと手を差し伸べる。

玲は一瞬躊躇ったあと、手を伸ばした。
玲を引き上げて、横抱きにする。

大「…!」

前も思ったけどこんなに軽いなんて。

そのままベンチまで連れていき、横たわらせ、ベンチの端に座りマッサージを始めたが。
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