記憶を失くした総長
問題を書き終わったのと同時に。

『うん、解けた。』

結構簡単なんだね。
まぁ授業内容とは違うけどね。

大「…え。」
『いって来るね。』

ふらつきながらも前に行き、チョークで答えを書きなぐる。

『先生、採点をどうぞ?』
先「はっ!間違っていたら赤点ねっ!」



先「…あってるわ。」

おー、良かった良かった。

先「…これはアレねっ!スマートフォンをかざすと答えが出るものでやったわねっ!」

え。

『やってません。』
先「ここまでしてしらを切るつもりなのっ!?許せないっ!1度席に戻りなさいっ!」

言われた通りに席に戻る途中。
腕を思いっきり桜哉に掴まれる。

桜「…!…体調悪いだろ。」

バレたらめんどくさい。

『…そんなことないけど?』

そう言って手を振り解いた。
席に着いたあと、ピリピリしながら授業を進めた先生はチャイムがなって挨拶が終わったあと

先「蒼海さんは放課後、生徒指導室へ。授業は終わりよっ!」

と、告げ教室を出て行った。
それと同時に桜哉は再び私の腕を掴む。

桜「…ちょっとこいっ!」
え、ちょっと…。

……またぁ?

麗華sideend
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