寵愛命令~強引社長はウブな秘書を所望する~
「私もです。私、理玖さんが安心して甘えられるようにもっと強くなります」
理玖さんはなんのことかと目を瞬かせたあと、ふわりと笑った。
「それは嬉しいが、あんまり強くなられても困る。茜はそのままでいい」
頬に触れた彼の指先が、私の唇に触れた。
理玖さんは私が必ず幸せにする。
重なった唇にそっと誓った。
私たちを祝福するかのように打ち上がる花火は、マンハッタンの空に大きく開いた。
ーENDー
後日談追加予定です。