陰陽学園 其の壱


『でも、誰も起こしてくれなかった!』


「実乃梨は何回も起こしてたよ」


『うそ…』




全く気づかなかった


最終的にもう私知らないって怒こりながら行ったらしい




そうこうしているうちにやっと学校に着いた




ーガラガラッ




「『遅れてすみません』」


「初日から遅刻なんて先生びっくりですよ!」




いまは授業中で国語だった

先生は女の人で結構おばさん




『すみません』


「明日からは気をつけなさい!」


「『はい』」




ちらりと実乃梨の方に目をやると、頬を膨らませて怒っている


怒ってても可愛いだなんて…


あたしがアレをしちゃうと絶対気持ち悪すぎるよ


あぁ、想像しただけで寒気が…



あたしは授業が終わったあと実乃梨に怒られる事と自分が可愛くないことに落ち込んだ
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