陰陽学園 其の壱
これからはもっと気をつけないと
あたしが神代家次期当主だってことがバレちゃったら大変だもんね
既に調伏し終えたあたし達二人は実乃梨と疾風を見ていた
疾風は狼男だから、どんな戦い方なのか気になる!
「禁!」
実乃梨がそう唱えると小豆あらいは動きを止めた
「疾風、今よ!」
「おう!」
疾風が小豆あらいを鋭い爪で斬る
すかさず実乃梨が退魔術を唱えて小豆あらいは調伏された
疾風は半妖だから、陰陽術は使えるけど退魔術は使えない
だから、半妖は妖怪を弱らせるのが役目
『実乃梨、疾風、お疲れ様!』
「お前らも流石だね」
「ありがとう」
「俺が凄いのは元から知ってるけどなっ!」
実乃梨と疾風のペアは二番目に調伏し終えた
この日からあたし達四人は学園始まって以来の実力者として有名になった