陰陽学園 其の壱
『優斗ー!疾風ー!』
「見つからないわね…」
あたし達はもう30分も優斗と疾風を探していた
自由行動が始まってからあまり時間が経たないうちに探し始めたから、すぐ近くにいるはずだったんだけどな…
『なにかあったのかな?』
あたしも美乃莉も時間が経つにつれて、だんだん不安になってきた
と、その時
「紗夢!美乃莉!」
向こうから疾風が険しい顔をして走ってきた
『あれ、優斗は?』
疾風のそばにいるはずの優斗が見当たらない
「それが…」