陰陽学園 其の壱



その後はオリエンテーションに参加して、実乃梨と温泉に入ることに




「紗夢、脱がないの?」


『ち、ちょっと恥ずかしくて…』



友達の前で裸になるなんて初めてだしなんか恥ずかしい!




「いいから、早く脱ぎなさいよ!見たい!」




見たい?!




実乃梨に急かされてようやく脱いだあたし




「紗夢、あなた大きいのね」


『やめてよ…』




ほんと恥ずかしいっ



紗夢の身体は細くて綺麗な肌、白くて大きな胸


陰陽師でいる限りは怪我は絶えない


なのに傷跡は背中に大きな切り傷のようなものがあるだけだった




「(この傷…)」


『さ、入ろー!』



実乃梨は紗夢の傷が気になったけど、聞かないでいた



紗夢も気にしていないようだったが、本当は誰にも見られたくないほどこの傷には嫌な思いがあった


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