ただ、君を守りたい。
「わ、やべ!予鈴・・・」



自分の席へと、走った。
私の担任は怖いから、時間通りに席についてなきゃ。
でもコラッタっぽくて、「コラッタ」と呼ばれている。



焦りで、全力疾走。


「どーちーび」


突然前から、男子が当たってくる。
私は何が何だかさっぱり分からなくて、目の前の光景を瞬きさせながら、
じーっと見つめていた。

どうやら、私の背中にチビという紙を貼られていたらしい。



「たっ・・・拓斗!!! やめてよ、馬鹿~!!」


「はは、チビすぎて見えなかったねー。」



松本拓斗。同じく、高校3年生。
こいつも、腐れ縁で… やなヤツだけど、話しやすい。
すっげー、意地悪だけど・・・





「松本、加藤?
    席に座らなくていいの?^^」


「いいよ、まだコラッタ来てない・・・」



「コラッタとは、誰だね?怒」




赤いオーラを出し、拓斗と私のほうを睨む。
おしまいには、拓斗の髪の毛をつかんで、「髪を切れ!!」と大声で叫んだ。


  

「・・・野球部だからって、短くしなきゃいけないわけないです。
    俺、納得いきませんから。」


  
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