ただ、君を守りたい。


「じゃあ、2限目の担当もたまたま俺だから。こんまま続けるなー。」




先生の声なんて全然聞こえない。
気を失いそう・・・ なんで?最悪・・・



よりによって、のびだ(山本良平)の隣…!?
本当嫌だ、うる目になっているトコロだ。



田嶋君の隣は由紀がなってしまったみたいで。
由紀と目が合ったときに何度も何度も、ごめんねというマークを手で作っていた。
私は笑顔で「大丈夫」という、グッジョブポーズを。



大丈夫だよ、由紀だもん。

ちょっとくらい話してても別にいいもん。



---10分休み---



「…本当にゴメンね…」

「由紀??そんなの気にしてないよ!!★
  それより聞いてよ、私山本君の隣だよ、最悪~!!」


「ははっ!! よっし、今日部活頑張るぞぉっと!!」



そういいながら、自分の席に戻る由紀。
・・・いいなぁ、あの席。


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